プリズンホテル〈4〉春 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
孝之介が文壇最高のステータス「日本文芸大賞」にノミネートされた。選考結果をプリズンホテルで待つことにしたのだが、またしても大騒動が……。笑って泣ける感動の大団円。 (解説・中井美穂)
内容(「BOOK」データベースより)
義母の富江は心の底から喜んだ。孝之介が文壇最高の権威「日本文芸大賞」の候補になったというのだ。これでもう思い残すことはない…。忽然と姿を消した富江。その行方を気に病みながらも、孝之介たちは選考結果を待つべく「プリズンホテル」へ。果たして結果はいかに?懲役五十二年の老博徒や演劇母娘など、珍客揃いの温泉宿で、またしても巻き起こる大騒動。笑って泣ける感動の大団円。
カクレカラクリAn Automaton in Long Sleep (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
廃墟マニアの郡司朋成と栗城洋輔は、同じ大学に通う真知花梨に招かれて鈴鳴村にやって来た。その地にある廃墟施設を探検するためだ。だが彼らを待ち受けていたのは奇妙な伝説だった。鈴鳴村にはかつて天才絡繰り師が住んでいたが、120年後に作動するという絡繰りを遺してこの世を去った。今年はまさに絡繰りが作動するその年にあたるというのだ!2人は花梨と妹の玲奈の協力を得て、隠された絡繰りを探し始めるのだが…。
内容(「MARC」データベースより)
廃墟マニアの郡司朋成と栗城洋輔は、同じ大学に通う真知花梨に招かれて鈴鳴村にやって来た。天才絡繰り師によって、120年後に作動するように仕掛けられた謎の絡繰りとは? コカ・コーラ120周年記念作品。
オーデュボンの祈り (文庫)
Amazon.co.jp
既存のミステリーの枠にとらわれない大胆な発想で、読者を魅了する伊坂幸太郎のデビュー作。レイプという過酷な運命を背負う青年の姿を爽やかに描いた『重力ピエロ』や、特殊能力を持つ4人組の強盗団が活躍する『陽気なギャングが地球を回す』など、特異なキャラクターと奇想天外なストーリーを持ち味にしている著者であるが、その才能の原点ともいえるのが本書だ。事件の被害者は、なんと、人語を操るカカシなのである。 コンビニ強盗に失敗した伊藤は、警察に追われる途中で意識を失い、見知らぬ島で目を覚ます。仙台沖に浮かぶその島は150年もの間、外部との交流を持たない孤島だという。そこで人間たちに崇拝されているのは、言葉を話し、未来を予知するというカカシ「優午」だった。しかしある夜、何者かによって優午が「殺害」される。なぜカカシは、自分の死を予測できなかったのか。「オーデュボンの話を聞きなさい」という優午からの最後のメッセージを手掛かりに、伊藤は、その死の真相に迫っていく。 嘘つきの画家、体重300キロのウサギさん、島の規律として殺人を繰り返す男「桜」。不可思議な登場人物たちの住む島は、不条理に満ちた異様な世界だ。一方、そんな虚構に比するように、現実世界のまがまがしい存在感を放つのが、伊藤の行方を執拗に追う警察官、城山である。本書が、荒唐無稽な絵空事に陥らないのは、こうした虚構と現実とが絶妙なバランスを保持し、せめぎあっているからだ。本格ミステリーの仕掛けもふんだんに盛り込みながら、時に、善悪とは何かという命題をも忍ばせる著者の実力は、ミステリーの果てしない可能性を押し開くものである。(中島正敏)
内容(「BOOK」データベースより)
コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?卓越したイメージ喚起力、洒脱な会話、気の利いた警句、抑えようのない才気がほとばしる!第五回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した伝説のデビュー作、待望の文庫化。
英傑の日本史 信長・秀吉・家康編 (単行本)
内容紹介
最強の戦国武将三人を読む! 大人気の英傑シリーズ第三弾!
戦国武将の中でも、とりわけファンの多い織田信長・豊臣秀吉・徳川家康をとりあげ、井沢史観ならではのエッセンスをちりばめながら、日本の歴史を読み解いていく、刺激的歴史人物エッセイ。
内容(「BOOK」データベースより)
歴史の解釈に誤解はつきものだ。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康―。世の中を支える根本の秩序が崩壊し、倫理や価値観が大きく変わる戦国乱世を生きたこの三人も、例外ではない。歴史の中で作り上げられたイメージ、固定観念を取り払い、細部に隠されている真実に迫る。
ボトルネック (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
懐かしくなんかない。爽やかでもない。
若さとは、かくも冷徹に痛ましい。
ただ美しく清々しい青春など、どこにもありはしない。
青春ミステリの旗手、最新書き下ろし長編
内容(「BOOK」データベースより)
恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ、そのまま崖下へ落ちてしまった。―はずだった。ところが、気づけば見慣れた金沢の街中にいる。不可解な想いを胸に自宅へ戻ると、存在しないはずの「姉」に出迎えられた。どうやらここは、「僕の産まれなかった世界」らしい。
オーデュボンの祈り (文庫)
Amazon.co.jp
既存のミステリーの枠にとらわれない大胆な発想で、読者を魅了する伊坂幸太郎のデビュー作。レイプという過酷な運命を背負う青年の姿を爽やかに描いた『重力ピエロ』や、特殊能力を持つ4人組の強盗団が活躍する『陽気なギャングが地球を回す』など、特異なキャラクターと奇想天外なストーリーを持ち味にしている著者であるが、その才能の原点ともいえるのが本書だ。事件の被害者は、なんと、人語を操るカカシなのである。 コンビニ強盗に失敗した伊藤は、警察に追われる途中で意識を失い、見知らぬ島で目を覚ます。仙台沖に浮かぶその島は150年もの間、外部との交流を持たない孤島だという。そこで人間たちに崇拝されているのは、言葉を話し、未来を予知するというカカシ「優午」だった。しかしある夜、何者かによって優午が「殺害」される。なぜカカシは、自分の死を予測できなかったのか。「オーデュボンの話を聞きなさい」という優午からの最後のメッセージを手掛かりに、伊藤は、その死の真相に迫っていく。 嘘つきの画家、体重300キロのウサギさん、島の規律として殺人を繰り返す男「桜」。不可思議な登場人物たちの住む島は、不条理に満ちた異様な世界だ。一方、そんな虚構に比するように、現実世界のまがまがしい存在感を放つのが、伊藤の行方を執拗に追う警察官、城山である。本書が、荒唐無稽な絵空事に陥らないのは、こうした虚構と現実とが絶妙なバランスを保持し、せめぎあっているからだ。本格ミステリーの仕掛けもふんだんに盛り込みながら、時に、善悪とは何かという命題をも忍ばせる著者の実力は、ミステリーの果てしない可能性を押し開くものである。(中島正敏)
内容(「BOOK」データベースより)
コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?卓越したイメージ喚起力、洒脱な会話、気の利いた警句、抑えようのない才気がほとばしる!第五回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した伝説のデビュー作、待望の文庫化。
プラダを着た悪魔 (単行本)
Book Description
歴史に並みいる上司にしたくない上司のなかでも最低最悪の上司を描いた、愉快でおしゃれな小説。 大学出たてのいなか娘アンドレア・サックスは、「百万人の女の子が羨望のまなざしを贈る」職をものにした。ランウェイ誌の編集者として大成功を収めた、かの有名なミランダ・プリーストリーのアシスタントに採用されたのだ。アンドレアが勤務することになった編集部は、どこを向いても「プラダ!」「アルマーニ!」「ヴェルサーチ!」という叫び声が飛び交い、信じられないほどスレンダーで、胸がきゅんとなるほどおしゃれな女性たちと、長年の熱心なジム通いの成果を見せつける、細かいリブ編みのタートルネックセーターとタイトな革パンツ姿のさっそうとした男性たちであふれかえっていた。ところが、その流行の最先端を行く洗練された編集部員たちのだれもが、ミランダの一声でいともたやすく、おびえてべそをかく子どものようになってしまう。 いわゆる「鬼上司」に対するぐちを、思いきり笑える魅力的な物語にしたてあげたのが『The Devil Wears Prada』だ。そこでは、新聞のゴシップ記事や、コスモポリタン誌の愛読者が集まるトレンディーなカクテルパーティーでの噂話でわずかにかいま見られるにすぎない、上流階級の人々の暗く悪魔的な裏の顔が、すがすがしいほど無邪気で機転のきいたアンドレアの語り口で暴露されていく。まだ店頭に並んでいない「ハリー・ポッター」の最新作をパリに住むミランダの子どもに自家用機で届けたり、いつかミランダがちらりと見かけて惚れこんだという年代ものの洋服だんすを売る、名もない骨董品屋を捜したり、舌が焼けるほど熱い、好みの温度ぴったりで、ミランダにカフェラテを出さなければならなかったり、アンドレアには毎日が試練の連続だった。それも日中にとどまらず、電話であれをしろ、これをしろとどなりまくられて、仕事が深夜におよぶこともしばしば。そんな仕打ちに耐えているのも、目当ての雑誌社でいい仕事にありつくため、ミランダに推薦状を書いてもらうというご褒美を期待しているからだ。しかし、最初はちょっと受け入れがたいという程度だった要求が、どう考えても常軌を逸したものにエスカレートするにつれ、アンドレアは気づきはじめる。百万人の女の子が羨望のまなざしを贈るその仕事は、いつかほんとうに私を殺すかもしれない。いえ、たとえ命は助かっても、魂を売りわたすに足る仕事なのかどうか、もう一度考え直さなければ、と。
--このテキストは、
ハードカバー
版に関連付けられています。
出版社/著者からの内容紹介
<あらすじ>
新卒ですぐに雑誌社に入れるなんてラッキー。わたしは、ファッション誌《ランウェイ》に採用された。先輩によれば「何百万という若い女性の憧れの仕事」らしい。なんといっても、ファッション業界でもっとも影響力を持ち、世界一才能ある編集長ミランダ・プリーストリーのアシスタントなんだから。ほんとはファッションなんて関心ないけど、これも夢の文芸誌への近道だ。
ところが、ミランダってとんでもなく嫌な女。なんでわたしが、彼女の子どもやペットの面倒をみたり、クリーニングを出したりしなきゃならないわけ?! しかも、いつでもどこでも携帯で呼び出し、矢継ぎ早に無理難題を命令してくる。もう身も心もボロボロ、恋人や家族と過ごす時間もない。これがわたしのしたかった仕事なの?
生き馬の目を抜くファッション業界に飛びこんだアンドレアの奮闘ぶりを、辛口ユーモアで描き、全米を笑いと涙に包んだ本音炸裂ストーリー。
◆絶大な権力を誇る編集長ミランダ・プリーストリーの鉄のルール◆
・トップ・ファッション誌のスタッフとして、常にトレンドを意識したファッション、メイクでいること。靴はピンヒール。
・ファッションが映えるよう、モデル体型でいること。食事はサラダだけ。こってりした食べ物は厳禁。
・ミランダの命令は絶対服従、すべてが大至急。チャーター機を出せというなら、たとえ嵐の日曜日の夜でも飛ばさなくてはならない。
・指定のコーヒーとペストリーをあつあつの状態で出せるように、ミランダの出社を見計らって毎朝何度でもスターバックスに走らなくてはならない。
εに誓って (新書)
出版社 / 著者からの内容紹介
山吹早月と加部谷恵美が乗車していた東京発中部国際空港行きの高速バスがジャックされた。犯人グループは、都市部に爆弾を仕掛けたという声明を出していた。乗客名簿にはという名前の謎の団体客が。から続く不可思議な事件の連鎖を解く鍵を西之園萌絵らは見出すことができるのか?最高潮Gシリーズ第4弾!
内容(「BOOK」データベースより)
山吹早月と加部谷恵美が乗車していた東京発中部国際空港行きの高速バスがジャックされた。犯人グループは、都市部に爆弾を仕掛けたという声明を出していた。乗客名簿には《εに誓って》という名前の謎の団体客が。《φは壊れたね》から続く不可思議な事件の連鎖を解く鍵を西之園萌絵らは見出すことができるのか?最高潮Gシリーズ第4弾。
誰か Somebody (新書)
出版社 / 著者からの内容紹介
財閥会長の運転手・梶田が事故死した。遺された娘の相談役に指名され、彼の過去を探ることになった会長の婿・三郎は、梶田の人生をたどり直し、真相を探るが……!? 著者会心の現代ミステリー。
内容(「BOOK」データベースより)
今多コンツェルンの広報室に勤める杉村三郎は、義父でありコンツェルンの会長でもある今多義親からある依頼を受けた。それは、会長の専属運転手だった梶田信夫の娘たちが、父についての本を書きたいらしいから、相談にのってほしいというものだった。梶田は、石川町のマンション前で自転車に撥ねられ、頭を強く打って亡くなった。犯人はまだ捕まっていない。依頼を受けて、梶田の過去を辿りはじめた杉村が知った事実とは…。
模倣犯1 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
墨田区・大川公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見された。やがてバッグの持主は、三ヵ月前に失踪した古川鞠子と判明するが、「犯人」は「右腕は鞠子のものじゃない」という電話をテレビ局にかけたうえ、鞠子の祖父・有馬義男にも接触をはかった。ほどなく鞠子は白骨死体となって見つかった―。未曾有の連続誘拐殺人事件を重層的に描いた現代ミステリの金字塔、いよいよ開幕。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
宮部 みゆき
1960(昭和35)年、東京生れ。’87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。’89(平成元)年『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞を受賞。’92年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞を受賞。’93年『火車』で山本周五郎賞を受賞。’97年『蒲生邸事件』で日本SF大賞を受賞。’99年には『理由』で直木賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)